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ビニロンの用途

包装材料として優れた特性を持つビニロン袋が特に向いている内容物と合成樹脂として際立った特徴を持つビニロンの意外な用途についてご紹介させていただきます。

ビニロン袋包装が向いている内容物
(素材・生地、製品)

カシミヤ、ウール、ニット

​ビニロンは高い透湿性を持っています。カシミヤやウール等の獣毛はそれ自体が呼吸をするかのように水分の吸着/放出を繰り返しています。毛糸から発生する水蒸気を外部に逃がすことで製品へのダメージを防ぎます。(袋内部での結露やカビの発生を防止します。)

​また、帯電性が低いので静電気によるホコリの吸着や繊維・生地自体へのダメージを防ぎます。

高級衣料

​ビニロンが持つ独特の光沢と透明性の高さとシワや傷が入りにくい特性から、内容商品の美しさを引き立てます。柔軟性があり、ソフト感・ボリューム感のアピールが可能です。

ノンスリップフィルム(滑りにくい)なので、重衣料を積み重ねた場合でも荷崩れがし難いです。

ビニロンの産業分野での用途

液晶画面の偏光板の基礎材料

​​高い光透過性と平面性を持つビニロンフィルムは液晶ディスプレイの偏光板の材料として使用されています。現在ではビニロンフィルムの主要な用途の一つとなっています。

アスベスト代替品

​セメントの補強材として広く使用されていた石綿(アスベスト)ですが、人体への健康被害問題(いわゆるアスベスト問題)のため、1970年代から徐々に世界中で規制が進んでいます。

様々な代替品が使用されておりますがその多くは鉱物性繊維であり、アスベスト同様の健康被害の懸念があります。ビニロン繊維はセメントとの相性が高く人体への悪影響がほとんどないため、代替品としての需要が高まっています。

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