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ビニロンの利点・特徴

ここではフィルム状のビニロン、中でも株式会社クラレが1962年に事業化した機能性プラスチックフィルムである「クラレビニロンフィルム」を例としてビニロンの利点や特徴を記します

環境にやさしい

焼却処理時に問題が少ない

  • 焼却時にダイオキシン酸性雨の原因となるSOxが発生しません。

  • 焼却時の発熱量がポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)と比べて概ね半量で、焼却炉への負荷が小さいです。

安全性が高い

  • 炭素、水素、酸素からなる合成樹脂であり、塩素、窒素、硫黄等の成分を含まない有毒性の極めて低い樹脂です。

  • ​可塑剤は、食品添加物として認められているグリセリンを使用しています。

  • 製造工程では水が溶媒として使われ、フロンや有機溶剤は必要としません。

※生分解性について

原料のPVA(ポリビニルアルコール)は一部の微生物により水と二酸化炭素に分解されますが、​包装袋に使用しているフィルムは耐久性を持たせるため生分解しないように処理してあります。

包装材料としての優れた特徴

透湿性が高い

  • 袋の内側で結露しません。

  • 湿気を逃がすので長期保存によるカビの発生を防ぎます。

帯電性が小さい

  • 共押しフィルムの20分の1程度の帯電性であり、静電気による埃の吸着が発生しません。

美観を損ねない

  • 透明性、光沢性が高く、内容商品を美しく引き立たせます。

  • しわや傷が入り難く、見栄えの良いフィルムです。

内容物への影響が少ない

  • ​酸化防止剤(BHT等)を含まないので、繊維製品の黄変が起こり難いです。

  • 耐油性・耐薬品性が高く、油類や薬品に対してフィルムがほとんど変性しません。

  • ​乾燥状態では最もガス遮断性に優れたプラスチックフィルムです。

​ビニロンフィルムの物性

クラレビニロンフィルム(VF-L)厚さ25μmを基準として、物理的性質について各種ビニールフィルム(プラスチックフィルム)と比較しました。

表はクラレビニロンフィルム厚さ23μmでの測定値を1とした時の相対値(概算)です。

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